2022-05

将棋初心者講座

桂は控えて打て [将棋格言]

一見すると攻めがなさそうな局面ですが、▲2七桂と打ち、 次に▲3五歩の攻めを狙う手があります。 桂馬を本来打ちたい地点(この場合3五)の手前(2七)から打って、歩で桂馬が行きたい地点(3五)を攻める。桂馬は特殊な動きをするので、使いこなせる...
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焦点の歩に好手あり [将棋格言]

歩の使い方の中でも特にいい手になることが多い「焦点の歩(しょうてんのふ)」。 次の一手は▲3三歩。 角、金、桂馬の3枚の駒が効いている3三の地点に打った焦点の歩で、後手はしびれています。 △3三同金や△3三同桂は、▲2三歩で角が死んでしまう...
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敵の打ちたいところへ打て [将棋格言]

相手が「ここに打ちたい」というマス目に、「先にこちらから打ってしまえ」という、いじわるな格言が「敵の打ちたいところへ打て」。 第7期(2022)叡王戦五番勝負第3局。7二にいた飛車が7五に逃げたところ。 後手の番なら△7六歩と打つところです...
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馬は自陣に/馬の守りは金銀3枚 [将棋格言]

馬は、攻めの駒としても強力ですが、守備にこそ、その能力を最大限発揮するという格言が「馬は自陣に」と「馬の守りは金銀3枚」。 なので、馬をつくったら自陣に引き付け、遠くから敵陣をにらみながら自陣の守備に活躍してもらいます。 横浜やんけ将棋道場...
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金は斜めに誘え [将棋格言]

金という駒は、前3方向に利いていますが、後ろには真後ろ1方向にしか利いていません。 つまり、「前には強く、後ろには弱い」、「前に出すぎると後戻りできない」といった特徴があることから、基本、後ろのほうにポジションを取るとその良さを発揮する守備...
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王の早逃げ8手の得 [将棋格言]

後手の狙いは△4七銀ですが… こうされてから対応するのではなく… △4七銀を打たれる前に▲7九玉と先に逃げておけば… △4九銀などは▲5九金引と逃げられるので、相手の攻めをかなり遅らせることができます。 攻め一辺倒で勝てそうな時は攻めてもい...
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桂先の銀定跡なり [将棋格言]

桂馬は特殊な動きをするので相手の持ち駒にあるときは警戒しないといけません。 図のような駒の配置において、△3六桂を受けるには、▲2五銀が一番自然。 いざというときは▲2四銀と桂馬を取り、取った桂馬を攻めに使うこともできます。 後手の狙いは△...
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大駒は近づけて受けよ [将棋格言]

1手争いの終盤戦に役立つ格言です。 例えば上の図で、△7三角の王手に対し、普通に▲1八玉や、▲3七桂あるいは▲3七銀だと… ▲1八玉には△1五歩 ▲3七桂や▲3七銀だと△2五桂 …のように、角の利きを背景に、後手は押せ押せで攻めてくることが...
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と金の遅早(おそはや) [将棋格言]

歩を「と金」にして攻めるのは、かなり強力です。たとえ取られても、相手に渡る駒は金ではなく歩なので、痛くもかゆくもありません。ゆえに、と金の攻めは最強なのです。 例えば↓の図で、 ▲3三歩と垂らして、次に▲3二歩成~▲4二と、と使っていけば、...
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3歩持ったら継ぎ歩と端攻め [将棋格言]

歩を沢山もつといろいろな攻め筋が生じます。 以下、継ぎ歩(つぎふ)と端攻め(はしぜめ)を見てみます。 継ぎ歩 3歩持っているので▲2四歩 △同歩 ▲2五歩。 これが、継ぎ歩(攻め)です。 以下、△2五同歩 ▲2四歩という厳しい攻めがあります...