8枚落ちの勝ち方

駒落ちの勝ち方を飽きるまで書いて行きたいと思います。

駒落ちを指す意味は、駒落ちを通じて、平手将棋で手筋を出せるように、また駒落ちは最初下手にハンデが与えられています。それを上手があの手この手で差を縮めようとしてくるので、それを上手くかわして勝ち切る練習、中盤の力をつけるためにやるべきものだと思います。

まずは8枚落ちから

8枚落ちは、飛車 角 桂 香 銀抜きです。 だいたい覚えたての方が最初にやる駒落ちだと思います。

初手は、上手は42玉か、32金です。それは何故か?今から指し手の意味を書きながら進めますが、駒落ちは定石を覚えるためではなく、指し手の意味を理解することが大切だということを頭に入れながら読んでくれたら、将棋が上手になると思います。

将棋の駒は、最初は成っていません。相手の陣地の3段目に入るか、3段目以内に指した駒が動くことによってなることが出来ます。駒が成ると当然、行く場所が増えて駒の性能がよくなります。ということは、自分だけ駒がなると、初期局面から戦力アップとなり、有利になります。      なので相手からすると、ただ成らせてしまうと不利になってしまうので、3段目を守るように駒組みをします。

将棋は駒の効率をよくすると、有利になります。特に大駒(飛車と角)を最大限に生かすと有利に進められます。そのため、下手の指し手は、角を生かすために76歩か、飛車を生かすために26歩が予想されます。その手が予想されるため、最初に角道をあけられた時のために、33の地点を守るために42玉、もしくは32金と上がります。

将棋を指すには、必ず相手がいます。自分の指し手は相手の指し手を見ながら決めます。よく初心者のうちは、矢倉に組みたいからと、一目散に囲おうとしますが、相手の出方によって囲わないと狙われてボロボロにされてしまいます。相手の指し手を予想しながら指すのが将棋です。

最初に歩をつかないのは何故か                                                      平手将棋は最初同じ戦力でスタートします。駒が例え歩1枚でも得をすると相手の戦力より強くなり有利になりやすいです。それでは、なぜ駒損をするか、浮いた駒(はなれ駒)を作ると、それが狙われ、取られてしまうことがあります。なので極力、浮き駒を作らないようにするため、最初に歩を守るという意味でも、42玉か32金です。

下手の初手76歩

下手の初手は76歩です。角道は1手で敵陣33の地点をにらんでいます。飛車を使う26歩もありますが、将棋を有利にする=駒を効率よく使う=相手には駒を効率よく使わせない の原則があてはまるなら、26歩よりも、76歩の方が相手の手が制限できます。

8枚落ちの練習は、角と飛車を成る練習だと思っています。                  この局面次に66角と出ると、93の地点を守れずに、馬を作られてしまうので、上手は66角に備えなければなりません。どう守るかというと、93の歩を浮き駒にすると取られてしまうので、金を近づけて守ります。よって71金か72金ですが、浮き駒を作らないために72金と上がる1手になります。

まず、最初に駒得か、角や飛車が成ることを目指します。どうやれば駒得にできるのか、それは浮き駒を狙います。今この局面で相手の浮き駒は、93歩、23歩、13歩、72金です。それに対して下手は角や飛車といった遠くまで狙える強い駒があるので、それを最大限にいかします。浮き駒を狙うと、相手は受けます。それで相手の手がわかるように、すなわち読めるようになってきます。この局面で相手の浮き駒4つを1手であたりに出来る手が1つあります。

66角   これは、93の浮き駒の歩を狙うのと、93角成と角を馬に変える狙いがあります。

93角を成られると、歩を損したうえに、角を馬にされるといった最初のハンデよりもさらに差がひらく事になります。よって93の地点に金を82がに移動して利かして受けることになります。    将棋は、王様を動けなくするゲームです。なので基本は攻める駒はなるべく相手の王様に近づいて行くように、受ける駒は王様に近づけるようにしていきます。角と飛車は一気に進めるため、遠くても威力を発揮します。この局面を見てください。相手の王様のたよりの守り駒 金2枚のうち1枚を王様からかなり遠くにもっていくことが出来ました。この後、右側から攻めて行くのも有効ですが、ここでは角と飛車がすぐになれるので、その攻め方で行きます。

75歩と突きます。  この手の意味は、いくつかあります。将棋の格言に【開戦は歩の突き捨てから】とあります。今上手の陣形で浮きゴマは、13歩、23歩、63歩、82金です。次に74歩と突いて、同歩に、55角と出る手を指すと、馬が作れます。その手順を防ぐために、64歩、54歩などが考えられます。

64歩の意味は、74歩 同歩 55角の筋を邪魔した手になりますが・・・64歩の存在が、近くに味方がいないかなりのはなれ駒になってしまうので

55角と、64歩を取りますよと出ます。その時に、金が72とか52にいると63金と守られるので、相手の陣形を見て、64歩を守る味方がいないことを確認した上で55角と出ます。この手には、3つの意味があります。64の歩を取る、46角と引いて、13に馬を作る狙い、遠くの82金を取る狙い

64の歩を取られたくないと65歩と逃げた場合、先程の狙いの46角と引くと、13角成を受ける手が上手にはありません。また、角のにらみを生かし、74歩とつき、同歩には、82の金を取るのも有力です。では、64歩でなくて、55角を防ぐ、54歩だとどうすればいいか

54歩には、78飛車とまわるのがいいと思います。飛車は、縦、横、どこまでも行けるし、戻ってもこれるので、攻めの威力が一番です。

次の狙いは、74歩 同歩、同飛車で、54の歩を取るのと、71飛車成りで竜を作るのが狙いです。飛車や角で、浮いた駒を狙うのが将棋ではよくあります。もう上手には両方を防ぐ手はありません。問題はその後です。と言われると思いますが、勝ち方は違う順で説明します。

64歩、54歩というように、歩をつくと、飛車に取られてしまうので、84歩と突く手があります。64歩、54歩との違いは、78飛車に83金と受ける意味があります。

A図

84歩に対し、78飛車は、83金と受けます。 将棋は駒の動ける場所をきいてる場所といいます。A図の局面で、74の地点は、下手は、75の歩と歩がいなくなった場合78の飛車の2枚がきいています。 対して上手は、73の歩と83金の2枚がきいています。お互い同じ駒数きいている場所は、先に進めた方が損をします。ここで74歩は、同金と取られて、同飛車、同歩と、飛車1枚、歩1枚と 金の交換になり、下手の駒損になります。最初に書いたとおり、将棋は駒損をすると悪くなって行きます。8枚落ちのハンデがあるので、局面はまだまだ下手優勢ですが、8枚落ちのハンデがある実力差で飛車を取られると勝てないと思います。

84歩には、55角と上がります。何度もいいますが、将棋は浮き駒を狙うといいです。狙いは82の金と13の歩です。今現在、どちらの駒にもあたっていませんが、82の金は間に73歩といますが、歩がいないと角に取られる位置にいます。13の歩は、現在浮き駒で、上手が13の地点に駒を利かすためには、2手かかります。よってここで受けないと、46角と55角が引くと、13の地点が守れなくなります。

このように狙いが2つあると、相手が困ります。上手は、74歩と46角とどちらが被害が少なくすむかを考えます。

この場合は、74歩とつかれると、同歩は金を角で取られてしまうし、ほっとくと、73歩成で、歩が金になってしまいます。将棋で歩が3段目に行き金に成るとものすごい強い駒になります。取られても歩なので・・・よって上手は83金と受けます。

83金には、46角、もう一つの狙いを指します。これでまず角が馬になれます。上手はここで、1筋2筋をあきらめて、王様を83の金に近づけていくか、これ以上馬に暴れられないように、王様と金で守りに行く手があります。どちらも、下手の攻めは考え方は一緒です。ここから終盤戦になっていくので攻め方を考えて下さい。 上手32玉 下手13角成

角がなれました。ここで形勢判断は、初期の設定から、角が馬になっていること、歩を1枚得していることから下手大優勢です。

将棋は、部分的に見て数が多いとその部分で勝てます。今上手の王様には金が守りについています。対して下手の攻めは馬だけになります。このままでは攻められないので、もう一つの大駒、飛車を使うことを考えます。                                飛車をなることを1に考えると、78飛車とまわり、76飛車と浮けば、26飛車、66飛車と動かせば飛車が成ることが出来ます。もう一つは、2筋の歩を伸ばしていき飛車を使う方法です。これは、あとあと、2筋に歩を垂らして攻められるので、今回はこの方法で攻略します。

13角成の後、 31金、26歩 22金 46馬 34歩、25歩 33金

B図

一気に進めましたが、疲れたわけではありません。ここまで下手に指されると、上手はもうあきらめています。とりあえず、馬を追いかけて、金が24の地点を守りました。54歩、64歩などは、最初の方ででた、24歩、同歩、同飛車(十字飛車)などで取られてしまいます。

B図での考え方です。相手のどこが弱点か考えます。浮き駒は3枚、45馬などで、63馬と歩をとるのも有力です。しかしここでは、もう一つの大駒飛車を竜にすることを考えた方がいいと思います。1筋だけ歩がいません。将棋は相手の弱い所を攻めて行くのがセオリーです。

26飛車、 飛車を1筋にまわし龍にするのが早いです。

上手は、1筋を守ることが出来ません。馬がにらんでいるからです。王様を逃すために44歩と突きます。

44歩、16飛車 43玉 12飛成

飛車もなれました。あとは寄せるだけです。龍と馬が出来て、相手の守りは金が守っています。83の金も浮いていて次に72竜とされると、94金と逃げるしかなく、そして73馬とし、次に63馬と寄せていくと、94の金ははじにおいやられ死んでいるような駒、33の金は左からの攻めにはまるで役に立っていないので、そうなると上手はだめになってしまうので、32金と引き竜の動きを狭くしますが・・・

ここでの考え方は、自分の攻めている駒は、龍と馬、対して守っている駒は王と金、2対2なのでもう1枚仲間を増やそうと考えます。16歩から、歩を伸ばして、13歩成としても勝ちですが、

24歩と突きます。この手は手筋といって、相手にとらせて、23歩と垂らすのが狙いです。歩をと金にすると何度もいいますが、すごい得なことです。逆に言えば、歩をときんにされることは、とんでもなく損なことです。上手は、取る手と、33玉と寄って、23の地点を、金と玉で守る方法があります。ちなみに取る手も、同歩、に23歩と垂らし、33玉と受けます。それに対して下手は決めてがあります。

上の2つの局面、どちらも13竜で決まっています。王様と、龍の間に1つの駒を挟んだ形を1間龍といって、とても寄せやすい形になります。あとは、と金を金と交換して、龍と馬と持ち駒の金で王様を追い詰めます。上の図で進めます。

E図

もう、上手は守る手がなく、王様を逃していきます。下手はと金を作り王様を追いかけて行きます。E図以下の指し手、42玉、23歩成、31玉、33と 51玉、43と、61玉、53と、71玉63と、42金、73と 94金 63竜 F図

F図

下手勝ちです。

これで8枚落ち試してみてください。

棒銀編

棒銀戦法は、飛車先を銀と協力して破る指し方になります。                  初手から、42玉、76歩、72金、26歩   棒銀戦法を使うと決めていても、76歩と角道を開けてください。理由は上手の陣形を制限出来るからです。76歩に対して、66角から、93角成があるので、上手は66角に備えて72金と上がります。もし、7筋に金が上がらない場合は、棒銀をやろうと決めていても、【先生それでいいのですね】と言って66角と上がってください。気の早い先生なら投了します。

32金、25歩、31玉

上手の32金は、下手の26歩を見て、2筋から来るのを予想して、事前に備えてる意味があります。対して下手は25歩、歩が26のままでは、飛車は前に1つしか進めません。26歩とついたからには、25歩とさらに伸ばして、飛車が上にもいけるようにします。よく初心者の人で飛車が1つだけ上に行く人がいます。その手は意味がありません。今飛車は横に6か所、縦に2か所動けますが、1つ上がることによって、横には行けないし、たての動きも2か所と変わらないので、1手パスよりひどい手、悪手になります。

25歩に対して、上手は31玉と引きます。この手の意味は、もし玉が42のままだと、24歩、同歩、同飛車のときに、21の空間に成るスペースが出来ます。それを事前に31玉として21の成り込ませないようにします。                                 42玉のまま、歩を進めようと4段目にあげてしまうと、24歩、同歩、同飛車とされると、横の歩取りと、21の飛車成りの2つを狙われてしまいます。                   下手の人は、角の成り込む手はないか、飛車で十字飛車は決められないか、常に考えて局面を見つめてください。

G図

38銀、22玉、27銀、64歩、26銀、74歩、35銀、73金 G図

下手は、38銀から、27銀、26銀、35銀と銀を上がっていきます。対して、上手は、23の地点を王様と金で守ります。22金、32玉の形は後で解説します。

H図

いよいよ開戦です。【開戦は歩の突き捨てから】

24の地点を見てください、24の地点は、下手、銀と歩と飛車が利いています。対して上手は歩一枚なので、24の地点は下手の方が多いので安心して突けます。対して上手は、24の歩を取るかほっとくか考えます。今23の地点は、下手が歩と飛車、対する上手は玉と金で互いに2つ利いているので数的には大丈夫ですが、23歩成とされると、王様で取ると飛車で取られて終わってしまうので、金で取りますが、金の駒の特徴としてななめ後ろには下がれないので、また24歩と指されてしまいます。すると歩と金の交換は損なので金を14金と逃げますが、23歩成とされると、下手の歩が金に変わってしまうので、ものすごく損をしてしまいます。なので24歩には上手同歩と応じます。

I図

H図から、24同歩、同銀、23歩

上手、24の歩をとり、23歩と受けます。23の歩をうけないと、33銀成りとされ、28の飛車と88の角のにらみにより、両王手という形になってしまいます。23の歩の受けに対し、引く手もありますが・・・

ここは、強く同銀成りです。金という駒の特徴を考えての指し手です。普通は歩と銀を交換しては損してしまいますが、それを補う手があれば問題ありません。金はななめ後ろに下がれないのを見越しての手です。

J図

同金に24歩 これで、銀を捨てたかわりに、金がとれるか、ときんができます。上手の応手は、同金か、34金です。まずは34金から

34金には、23歩成です。こういう王手は今指さないと、25歩と受けられてしまいます。将棋は1手違うだけで局面がおおきく変わってしまうので、タイミングに気をつけて下さい。王様の逃げる場所は、11 21 31とありますが詰まない場所は

31玉以外は、22とで詰んでしまいます。あとは寄せるだけですが、寄せは、王様を包むように攻める、広い所に逃さないのがコツです。初心者のうちはすぐに22とと指し、王様を42玉と上に逃してしまいます。あと金という駒は、前には沢山効いていますが、後ろには真直ぐしか進めません。と金も金です。前に進むのではなく22ではなく、33に寄って相手の王様を上に逃さないようにします。王手は必要ありません。

33とは、次に22飛車成、41玉、42との詰みを狙っています。なので上手は41玉ですが。終盤は、詰ますことも大事ですが、次に詰ますぞの方が分かりやすく簡単です。なので21飛車成りと王手をしたくなりますが、ここは22飛車成りと、次に42とで詰ませますよの方が簡単です。22飛車成りには上手51玉ですが、34と金と、金を補充して勝ちになります。

戻ってJ図

34金と逃げると、23歩成から負けてしまうので、24歩には、同金と取ります。そして同飛車に23歩と受けて、下手は25飛車と下がります。

23歩の受けに、同飛車とか取ってはいけません。飛車はすごく強い駒なので、相手に渡すときはそれなりの見返りがないとやすやすと切ってはいけません。ここはじっと25飛車です。34飛車と寄る手もありますが、狙いは33飛車成ですが、32銀と受けられて大したことはありません。常に、こうしたら相手はどうするかなと考えながら指すのが将棋です。25飛車は、95飛車と、飛車をはじにもっていく狙いと、34金と打つ狙いがあります。上手はどちらを指されても負けなので94歩と空を見つめながら、あきらめの表情で95飛車を防ぎます。34金が怖く32銀とかなら95飛車とまわって下さい。

95飛車を防いで、94歩には、駒音高く34金と指してください、2つの狙いがあると将棋はうけづらいです。狙いは、23飛車成りと33角成です。当然34の金は歩では取れません。角で王様を取られてしまいます。上手は32銀と受けますが・・・

32銀の受けには、ズバット33角成と攻めて下さい。銀は横には行けません。同銀に23飛車成りとして31玉に33金で必死になります。これで下手の勝ちになります。

上手本気モード編

上手この局面で、31玉から22玉の順は棒銀でつぶされてしまいました。ここで先程の棒銀の順を避けるために、22金、32玉と構えてまつ方法があります。最後にその攻略を説明します。

上手22金と寄ります。これは棒銀で破られることを知っているし、十字飛車も警戒して、勝気満々の手です。じっくりやっつけてやりましょう。

22金には、24歩 同歩、同飛車、23歩、28飛車と歩を交換しておきます。

K図

32玉、38銀、64歩 上手は32玉とします。この手の意味は、上手は金を3段目にあげるために34歩、33金という形にしたいのですが、34歩とつくと22角成と金が取られてしまいます。そのため浮き駒をなくすために32玉と連携をとります。あと22の金が浮き駒のままだと、いつでも24歩、同歩、同飛車と十字飛車の筋があります。                  38銀は、銀を攻めに使おうという手になります。                      64歩、下手の38銀をみて、34歩から33金の形はあきらめます。それは、26銀から36歩38飛車と35の地点を攻められると、受けきれないからです。72の金を使うために、64歩です。同じようでも74歩では、55角と出られて馬を作られてしまいます。

64歩に対し24歩と指す手があります。これは十字飛車で64歩をとってしまおうとする手で、63金と受けると、66角、  65歩と逃げると、64飛車、この手が指せると8枚落ち卒業です。本譜は違う指し方を進めます。

K図

K図より 27銀、65歩、26銀、63金、25銀

下手は銀が上に進んで行きます。対する上手は72金を使いたいのですが、金が6筋に移動すると、66角と出られてしまうので、金を自由に動かせるように65歩と突いて、66角と出られないようにしてから63金と上がります。

K図を見てください。23と33の地点は上手は、金と玉の2枚で守っています。下手は、23の地点は銀と飛車、33の地点は銀と角で攻めようとしています。どちらも2対2です。数が同じ時は、攻めても突破することは出来ません。しかし今上手は、22の金も32の玉も動けない状態です。25の銀がいることで、上手は手が制限されています。

L図

上手、54金、36歩、44金  下手は、36歩、35歩、38飛車と33の地点を、銀と角と飛車の3枚で攻める形を目指します。対する上手はなんとかそれを阻止しようと72の金を4筋まで持って来ました。

将棋は9×9のマス目で戦っています。自分の狙いの場所だけみていると、全体が見えません。L図を見てください。上手の駒が右に偏っているのがわかります。ここでその点を咎める手があります。

75歩、 左に偏った上手を咎める手です。

54歩に74歩、 これはとれば、78飛車とします。 74歩と突く前に78飛車と周る手も同じに見えますが、ちょっと違います。先に74歩とついた方が上手に銀を25の銀を狙う暇を与えません。例えば、78飛車と先にまわります。上手は25の銀が浮き駒になったのを狙って24歩、同銀34金などと強引に銀を狙ったりされます。飛車が28にいたまま、74歩とつけばその瞬間は銀が浮き駒になっておらず、74歩に同歩と応じて、78飛車とまわれば、上手あばれる暇がありません。手順というものが大切です。

44金ではなく、44歩と突いてきた場合。

下手は35歩と位をとり、45金に、浮き駒になった35歩を38飛車と守ります。そうして、25の銀と45の金の交換を狙います。

上手、54歩と突き、55歩と角道をとめるとの、56歩と玉頭から攻めてこようとしますが、34歩、同歩、同銀と積極的に駒を交換してください。持ち駒は、どこでも打てる駒になりますから、上手は33歩とうけないと、45銀ととられ、38飛車のあき王手をされてしまいます。

45銀、同歩、44金 積極的に駒を交換します。駒を交換した局面は、下手33の地点に飛車と角の2枚、上手、22金、32玉の2枚です。2対2なので、どうすればいいかと言えば、3対2にすればいいのです。44金打ち、将棋の基本は数の攻めです。44金とうつことにより、33の地点が下手、3 上手 2になります。上手は3対3にしなくてはいけませんが、持ち駒の銀を使って受けるのは、42銀、24銀、これは3対3の受けです。他には下手の3を2にする方法、55銀、34銀です。                                         42銀が一番固い指し方なので後で解説します。                        24銀、考え方は、今3対3なので、24の銀の利きをずらせば、3対2になるので、25歩と打つと上手困っています。                                   55銀、角道を止める55銀は、54金と銀をうわてえいる駒をとってしまえば銀がとれます。   34銀、飛車道をとめる34銀は、同金、同歩、同飛車の王手で、上手歩がなく、33金打ちに、54飛車とまわれば、上手困っています。

42銀のうけに、37桂馬とはねます。これは次に、45桂馬ととぶと、33の地点が4対3になるからです。このように数がうわまわればどんな相手でも破ることができます。37桂馬に、このままほっといていると45桂馬とはねられてしまうので、上手43銀と金にぶつけてきます。そこで33金と金を捨てます。

33金に 同金、と取ります。下手は1時的に金を損しますが、それは次の手があるからです。駒を損しても後にその代償があればよいのです。よく初心者のうちは、平気で駒を損しますが、それは間違っているので、駒を損して、そのかわり得する手が無い場合は駒損しないでください。33同金に45桂馬、これで33の地点が下手飛車、角、桂馬の3つに対して、上手、玉の1つだけなので、3対1なので、1手で受けることは出来ません。

以下、金が34に逃げても、同飛車、同銀、33桂成と攻めれば、上手の王様を詰ますことができます。

上手はあの手この手でごまかしてきます。それがごまかされなくなれば8枚落ち卒業になります。

ここでは、1部分しか説明できませんが、この手順を覚えるのではなく、この手順を、平手将棋や他の将棋に役立てるために読んでください。

ここまで読んでくれた方ありがとうございました。長々とすいません。

実戦編

ぴよ将棋で、将棋の勉強している方が多いので、ぴよ将棋の実戦を指しながら説明をします。

  A図

手の説明が重複しますが、1手1手の意味を理解して頂きたいのでお許しください

1手目 32金  下手が76歩と角道をあけると、33の地点に駒を利かさないと、33に角が成られてしまいます。その手を事前に受けた手

2手目 76歩  将棋の基本は、駒を効率よく使うこと、という事は、相手の駒を効率悪くさせるのも大切な事です。76歩は、強い駒角の働きをよくする手、この手を指すことにより、上手陣の33の地点に角が利いてきます。この手を指すと、上手の32の金は動きが制限されるだけではなく、43の歩も44に動けなくなります。(取られちゃうから)

3手目 72金  この手は、下手の66角と出て93に角が成る手を防いでいます。将棋は相手の狙いを考えて、やられたら嫌な手に備えなければいけません。金が72か71に移動し、下手の66角に82金の受けを用意した手です。何故、71でなくて72がいいかというと、3段目から相手の駒は成れるので、金が2段目に上がり、83,73,63の歩を守り、さらには、金を前に進出していこうとしています。

4手目  26歩 角は76歩で働きがよくなりました。次は飛車を働きよくします。26歩をつくことで、飛車が27にも動けるようになりました。

5手目 84歩 金を前に出そうという手、同じ金を前に進めようと、64歩、63金の順にすると、63金の時に66角とされると、93角成が防げません。74歩、73金を目指そうと74歩をつくと、そこで55角と出られると、91角成が防げません、よって上手は本意ではありませんが84歩から83金と上がる手を目指して来ました。

6手目 25歩 26歩だけでは、飛車の働きがまだいいとは言えません。25歩と突くことにより、より飛車の働きがよくなります。

7手目 83金 金で攻めて来ようとする手

B図

8手目 24歩 飛車先の歩の交換を狙います。24歩と突く局面で、24の地点は、上手は23の歩1枚の守り、下手は25の歩と28の飛車が後ろから利いているので2枚と数えます。数が上ならば、最後に残る駒は自分の駒になります。

9手目 10手目 同歩、同飛車 歩の交換をします。

11手目 23歩 飛車の成りこみを防ぎます。23歩を指さないと21に飛車が成られ、一気に負けになります。馬と竜は、取ろうとしても2枚以上の駒がないとつかまりません。馬と竜が出来るとそれだけで、かなり有利になります。

12手目 28飛車 飛車が元の位置に戻り、持ち駒に歩が手に入りました。持ち込まの歩は、2歩以外にどこでも使えるようになります。

13手目 62玉  飛車がいる方で戦いが起こったので、それとは逆の方に王様移動します。

14手目 38銀 2筋、3筋を守っているのは32の金だけです。将棋は算数と一緒なので、同じ数で攻めても破れません。飛車の他に銀を攻めにつかい、2対1にすれば破れます。(破るというのは、3段目より先に行くことです。)

15手目 16手目 17手目 上手金が上がって攻めようとしています。対して下手は棒銀で行きます。

C図

18手目 26銀  76の歩取りと金が65に上がって来ました。78飛車と守る手もありますが、76金と出られても、歩を追い越して攻めてきている金なのでそれほど怖くありません。なので攻め合いを目指します。

19手目 76金 金で歩を取ります。狙いは、角頭になります。

D図

20手目 78金  76金には、78金、金には、金で受けます。受ける必要はないかもしれませんが、上手に3段目までこられるとやっかいなので、87,67の地点が今何も利いてない状態なので、受けますが、銀ではなく、金で受けます。理由は銀だと、角がいなくなった後に、88の地点が何も利いてない状態になり、88歩など上手に桂馬を取られてしまう可能性があるからです。78金ならば、角がいなくなっても、隙がありません。

21手目 85歩   将棋は角の頭と桂の頭が弱いので、角の頭を狙ってきます。

22手目 25銀  ここで考えなければいけないのは、角の頭を攻められた時、86歩、同歩、87歩にどうすればいいか、今の時点では55角と逃げれます。なので25銀でも大丈夫

23手目 86歩 角の頭を攻めて来ます。

24手目 同歩  ほっておいて87歩成りとされると、歩が金となり、78の金と交換になってしまいます。と金は金といっても、とっても歩です。と金を作らせるときは、勝ちになっているときや、そのと金があまり活躍しないとき、それ以上の手がこちらにある時などです。なのでここで同歩は指さないといけない手です。

25手目 54歩  すぐに87歩では、55角と逃げられてしまします。54歩は次に87歩と角を殺す狙いがあります。このように上手の指す手は次に狙いがありますので、1手1手なにを狙っているか確認しながら進めます。

E図

26手目 98香  上手の87歩の狙いに対して、角を助ける手を指さなければいけません。角の逃げ道をあける、96歩や、68銀は、87歩と指された後に97角や、79角もありますが、ちょっと角の働きが悪いので、98香とあがり、99に逃げます。これは棒銀で32の金を取れると見越して、角を33の地点になろうという狙いです。

27手目 53玉  角道を44で止めようという狙い

28手目 26飛車 金取りと一回すると、金は75に逃げるしかないので、自玉から遠ざけることができます。

29手目 87歩 角取り

30手目 99角 角の逃げ道開けたので、全然怖くないです。

31手目 75金 ここに逃げるしかありません

32手目 24歩 自玉に脅威が全くなくしてから、24歩と棒銀で2筋を破ります。相手の守りは金1枚、こちらの攻め駒は銀と飛車、2対1なので破ることが出来ます。

33手目 22金  24歩を取ると、99角の効果で、3筋から破られてしまうのでパスのような手です。

34手目 35手目 36手目 歩成りから、24銀と、相手の金に銀を交換しに行きます。駒を交換すると、その駒が使えるようになるので、どんどん交換を目指して行きます。

F図

37手目  34金  同金では、飛車成りを防ぎようがないので、紛れがないので甘い手をさしたら25歩と指せるようにします。

38手目  33銀成り、よくこういった局面で23に成る人がいますが、将棋は王様を動けなくするゲームなので、少しでも王様の近づくように指します。33の地点は下手は銀と角の2枚利いているのに対し、上手は34の金の1枚なので、2対1で勝っています。弱い駒から先に行き、取ってくれたら角が馬に成れます。

39手目  44金 馬を作られないように、金が逃げます。

40手目 22飛車成り 龍が出来ました。この場合、21でも 22でも、変わらないです。

41手目 88歩成り  意味のない手です。

42手目 同角 角道を自分の駒で塞がないように

43手目 55金 金を左辺に逃がしながら、43の歩を取らせ、46歩から反撃を見た手

44手目~46手目 42竜、64玉 43成銀 王手は追うてといいますが、下手も攻めゴマが少ないので、王様を追いながら成銀を近づけ、成銀と金の交換を目指して行きます。

47手目 46歩 下手の玉の頭上にあやをつけて来た手、

48手目 同歩 相手の攻め駒は55の金1枚 下手は、49の金と59の玉と2枚あります。2対1で勝っています。気をつけなけらばいけないのはと金を作られることで、と金を作られると、攻め駒が2枚になってしまうのと、取っても歩なので、

49手目 65玉 53竜を先に受けた手

50手目 53成銀  上手の金の46に進出を防ぐのと、王様に近づけた手

51手目 86金  再び角頭を狙った手

52手目 62竜  王様に近づいて行きます。

53手目 76金 86歩の垂らしの歩を狙っています。

54手目  63竜 王手!!!

55手目  75玉 歩を使うと垂らしの歩が出来ないピンチ!!!

56手目  73竜 王手!!!

57手目  74歩 逃げるとあぶないので、仕方なく74歩

G図

58手目 55角  金は王様を寄せるのに役に立ちます。ここは55角と金をむしり取ります。

59手目 同歩

60手目 77歩 77歩で 95角の王手竜取りを防ぎながら、王様を唯一まもっている76の金を狙います。金が逃げたら76金と打てば、王様の周りには上手駒がなくなり、完全包囲できます。

61手目 95角 金をとらせないのと、竜取り

62手目 93竜 角がいなくなれば76の金が取れるので、角を攻めます。

63手目~65手目 77角成 やけっぱち 同桂 同金

66手目 ~70手目 王様を詰ませて勝ち

数がまされば、破れるし、数がいれば、破られません、まずはそこをよく理解すれば8枚落ちは卒業です。

 

 

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