金底の歩、岩より固し [将棋格言]

「金底の歩、岩より固し(きんぞこのふ、いわよりかたし)」とは、金が2段目にいてその下に歩を打つことを言います。主に飛車の横からの攻めを遮断すべき場面で出てきます。

ここで後手の手番なら、△4八銀という鋭い手が飛んできそうです。

これに対して▲同金と応じると、△3九銀と打たれて、以下、先手玉は詰んでしまいます。

遡って…

後手の△4八銀のような狙いの一手は、未然に防いでおきたいものです。

そこで、先手の番なら、▲6九歩と「金底の歩」を打っておきます。

龍の横の利きを6八の金と6九の歩の強力な連携で遮断したことで、△4八銀~△3九銀が怖くなくなりました。「岩より固い」かどうかはともかく、守りが非常に固くなったのは確かです。

歩を使った格言は沢山あります。強い人は歩の使い方が上手く、上達するためには歩を上手く使えるようになることが欠かせません。

プロの将棋を見ていると、なぞの歩の突き捨てがあると思います。それは先々の攻めや、この「金底の歩」のような受けを可能にしておくためのテクニックと捉えることができるでしょう(あらかじめ歩を突き捨てておかないと二歩になってしまう)。

歩の突き捨てがあったら、どういう意味があるのかなと考えることも上達につながると思います。

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